9月17日 | 例大祭 | (他6回) |
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宮司 石倉義康
この度(たび)は町会50周年 お目出とうございます。会の前進の氷川講を戦後すぐ立上(たちあ)げられ、全国にその名輝(なかがや)かす 土地区画整理や消防団活動、今又西新井栄町や、日清紡様跡地の生(う)み直(なお)しなど、先輩方より現会員の皆様のたゆまぬ自治の美しさとお力に対し、感謝と敬意を表します。又、昨年は、氏子中の総意を以って、立派なご本社お神輿(みこし)のご奉献(ほうけん)と、各位のお宮入りのご盛儀の段、有難く厚く御礼申し上げます。
日々お宮様にご奉仕頂きます総代さん方(がた)も、千古(せんこ)の昔から、神様に導かれた遠い先輩達の道のもと、ご社頭の保全管理のみならず、氏子中の憩(いこ)いの森、心のふるさとを立派にお守り下さっています事は、ご同慶(どうけい)に堪(た)えません。神仏(かみほとけ)や、地域社会に、たゆまぬ心をくだき 少しでも次の世代にすばらしい伝統をと、ご活躍の会員各位は、神代(かみよ)の八百(やお)よろずの神神がお互いを尊重(そんちょう)し合い、その時できる、その方にとっての最高のお力を、お互いが出し合う姿と同じです。さて次に、八雲(やぐも)のご神紋についてお話し致します。
氷川(ひかわ)の神様は、すさのおのみことと申し上げます。みことが出雲(いづも)の国にお下りになられた時、老夫婦(あしなづち・てなづち)が泣いています。訳(わけ)をたずねると、年(ねん)に一度、やまたのおろちが現われ、荒水(こうずい)を起こし、娘(むすめ)や田畑(たはた)が失われると云うのです。すさのおのみことは、あばれ川を直し、清き泉の地をお開きになった時、くろ雲は晴れわたり、陽の光がふりそそぎ、水ぬるむ田畑の上には、あたたかい水けむりが、青雲となって、いくえにも立ちのぼり、かすみ棚びく美しい土地となりました。みことは、娘の、くしなだひめに
「八雲立つ、出雲 八重垣(やえがき) 妻ごみに
八重垣作る その八重垣を」と、
唱われ、豊(ゆた)かな大地に 妻子の安住(あんじゅう)できる、すばらしい家垣(いえがき)の家々を、ともに作りましょう。と、諾(いざ)なわれ、力(ちから)を合(あわ)せて 出雲の国をはじめ、日(ひ)の本(もと)の国を開かれたと、古事記は伝えています。
この幸せの八雲のご神紋は、右、ご由緒(ゆいしょ)と共に、第2部の旧ご神号掛軸の木箱のふたにしるされて、当栗原に、永く伝世したものであり、大宮氷川神社のご神紋でもあります。
栗原の地域の皆様、又このお宮に、お心を寄せて頂きます方々が神々のお手振(てぶ)りのごとく、流し踊りや石塚ばやしの音(ね)とともに、街を開き、おみこしが、稲穂の波のように、右に左にとゆれ、みごとなお宮入りを迎えられた時、八雲立つと、氷川の神様は、私たちと一体となられ、この心のふるさとを祝福されることでしょう。
尚、皆様方の家にも郷(さと)にも、ともどもお幸せであります様、お祈り申し上げます。
宮司 拝
最寄り駅 |
東武伊勢崎線・東京メトロ半蔵門線「西新井駅」 東口:徒歩5分 西口:タクシー5分 |
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所在地 |
〒123-0842 東京都足立区栗原2-1-19 |
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案内図 |
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