9月第2金曜・土曜頃 |
例大祭(大神輿 山車 島根囃子屋台 氏子奉納行事等) |
11月酉の日 |
新嘗祭 |
酉の待ち(相伝島根神代神楽十二座 ほか) |
2月節分 |
節分祭(鬼調伏大黒舞 厄除け祈祷獅子 豆撒神事) |
祭囃子は、神輿渡御の際などにお祭りを盛り上げるのに欠かせません。また、正月や祝い事の際に魔を祓い、言祝ぎをする寿獅子舞や、神楽の上演などとも結びつくことが多く、多彩な顔を持っています。
島根ばやしは、神田囃子の流れを汲むもので、構成は小太鼓1、大太鼓1、鉦1、横笛1の五人囃子です。島根神楽に伴って奏でられる神楽囃子のときには、この構成に大拍子1が加えられます。
鷲神社の境内には、島根ばやし中興の祖とされる田口峰吉翁(嘉永5年(1852)生まれ)の記念石碑があります。この記念碑は、田口翁の米寿を祝って昭和15年(1940)に築造されたもので、これによると翁は慶應2年(1866)、14の歳にはすでに神代神楽を習得し、明治15年(1882)に青年たちに神楽や囃子を教授するに至ったといい、島根ばやしの中興・発展は、翁の力に負うところが大きかったことが推察されます。
昭和49年(1974)11月には「島根ばやし連中」が結成され、現在、会員が神楽や囃子の伝承に努めています。
|
9月の例大祭の様子。大神輿、山車が繰り出し、屋台での島根ばやしの音色高らかに、大勢の人で賑わいます。 |
写真:「あだちの祭囃子」より
毎年11月の二の酉の日に、鷲神社では島根神楽が奉納されます(島根は地名に由来)。島根神楽は「神代神楽」といわれ、神話を題材としたものを中心に行われる神楽です。聞き書きで伝わる演目は16ありますが、現在はその中のいくつかを中心に奉納されています。
神楽が奉納されるのは、社殿の東側にある昭和56年(1981)に建てられた神楽殿。酉の市の熊手のにぎやかさと、神楽衣装のきらびやかさが晩秋を彩ります。
昭和30年代頃までは近在にも神楽を行う集落がいくつかありましたが、現在では、足立区内で神楽を伝承しているのはこの島根だけとなっています。島根神代神楽は、昭和63年(1988)11月17日、足立区無形民俗文化財に指定されました。
島根ばやし・島根神代神楽は、お正月、節分祭、例大祭、11月酉の市、七五三などに奉納されます。